登山を始めた頃から行きたいと思っていた、福島県にある百名山
「安達太良山」1699m
に登ってきました!
去年は夏に御岳山に一回だけで、ほとんど登山にいけず。
かつ1,500m以上の登山は一昨年の北アルプス立山登山以来。
とても久しぶりなのと今は以前ほど走りこんだり山に親しんでいない中で、かつ絶対に怪我などもしたくないというのがあり、
雄大な山らしい景観を楽しめそう、かつ比較的安全に登れる山
として安達太良山が良いなーと考えました。
そして、山のお天気は変わりやすいけれど
出来るだけ良いお天気に行きたい!
という事でやっとやっと予定やお天気など条件が揃い、行けることに。
今回、過去に南アルプスや八ヶ岳でご一緒してもらったはるやまさんと3度目のご一緒登山して頂きました!(はるやまさんの登山ブログはこちら)
Table of Contents
安達太良山の登山口までのアクセス
まず登山口までのアクセス。
マイカーで行く人は問題ありませんが、公共交通機関でいくとなると安達太良山アクセスは罠がありました。
最もポピュラーな安達太良山登山の場合、奥岳登山口がある
が出発点です。
ここは冬はスキー場で、夏場はロープウェイ乗り場。そのすぐ横に奥岳登山口があります。


ロープウェイを利用すれば標高1350m山頂駅までショートカット出来るので便利です。
で、ここに来るにはJR二本松駅からバスがあるのですが、安達太良リゾートのアクセス案内をみると
1日1本で逃したら終わりだな…というのもなんですが、なんとよく見ると
平日のみ
なんです。
逆で週末のみっていうパターンは登山口へのバスでよく聞くのですが、まさかの平日のみとは…
で、どうすれば良いかというと、岳温泉というロープウェイまで5.6km手前の温泉街までは週末もバスがあり本数もたくさんあるので、
- 岳温泉までバス→そこから5.6km歩く(結構上り)
- 岳温泉までバス→そこからタクシー(15分)
- 二本松駅からタクシー
のどれかになります。
↓岳温泉からロープウェイまでは普通の車道で舗装されていますが、峠道っぽくウネウネしてるし、登山前にひたすら5km以上歩くのはなかなかしんどそうでした。

負荷が欲しい人にはちょうど良いかも?とも思いつつ、歩道が無いので危ない気もします。
事前に予約をすれば、ロープウェイとタクシーのセット↓もあるようです。

また、5月の山開きの時期の週末と、紅葉シーズンは臨時で奥岳登山口までのバスがある模様。
このあたりはその時期によって都度発表されるようなので、確認してみてください。
今回、行きはロープウェイを利用するため登山での移動距離は約9kmほど、獲得標高もそんなにないので歩いて行くか〜と最初は考えていましたが、やっぱり5kmって結構あるよね…ってことで、直前にカーシェアを予約し車でロープウェイまで行きました。
そんなに6月は人気ないの?と思いきや、8時前到着でそこそこ車ありです。

普通に今回も登山者も多かったですし、切に
毎日 安達太良ロープウェイまでのバスを出して欲しい!
安達太良ロープウェイで楽して標高1,350mへ。
ロープウェイは
- 営業時間:8:30〜16:30
- 料金:片道1,200円、往復2,000円
です。

ロープウェイの山麓駅、山頂駅それぞれにトイレ、自動販売機がありました。

山麓駅にはロッカーもあるので、バスでここまで来る方は、お風呂の道具などはロッカーに入れて身軽にできます。

8時過ぎに着いた時から既に結構な人が待っていました。紅葉の時期ではかなり混雑するのではないでしょうか。
8時半少し前から進み始めます。
下山は登山道でおりる予定なので、片道で。


ロープウェイ時間は10分弱くらいです。空調がなくとても暑いです、うちわが置いてありましたが全く役に立ちません😂
山頂駅に到着!
こちらにもトイレ、自販機、軽く休憩できるエリアがあります↓

安達太良山の山頂方面は山小屋はなく、トイレもありません。
ですのでここでしっかり準備を整えます。
登山スタート!ロープウェイ山頂駅→森林限界
今回の登山コースはこちら。


ロープウェイからまず安達太良山の山頂を目指し、その後爆裂火口周辺の稜線を歩き、ぐるっとしてくろがね小屋(休業中)を回って奥岳登山口へ下山のプランです。
では出発!スタートからは木道やかなりちゃんと整備された登山道。高尾山みたいな感じ。とても歩きやすいです。

ただ、かなり…暑い!
そして…
虫がすごい!!
駐車場の時点でアブ?がブンブン飛んでいて普通にしていてもぶつかる勢い。
新緑の季節、仕方がないですね、とは思いつつ、想像の10倍くらい飛んでいました🤣
今回、暑いのは承知で虫対策と日焼け対策でロングタイツとアームカバー装備。
汗だくになりましたが、気持ち的には素肌に虫がつかないという安心感が高かったです。
とはいえ、しばらく進んでいくと新緑でぐんぐん伸びているせいか、登山道で枝葉が茂っているところではかなり虫がたかっているところもあり。
「刺す虫じゃないから大丈夫」と励ましをもらうも、
耳あたりに頻繁にブンブン…
うあぁ!
と何度か叫んでしまいました😅
登山道自体は、暑さで汗だくになりつつも、キツすぎる急登などはなく、景観も良く、気持ちよく歩けます。
ちなみに今回、インナーを全部ファイントラックにしたのですが、本当〜〜によかった。
マラソンやトレランの時はブラトップはサポート機能重視してスポーツブラを使っていますが、汗冷えが酷いんですよね。。
今回は走らないのでサポート力は弱めだけどファイントラックでいいかなと、
- タンクトップ
- ブラトップ
- ショーツ
全部ファイントラックのドライレイヤーで、汗冷えで辛くならずとっても快適でしたー!
昔はミレーのアミアミ使ってたこともあるのですが、ファイントラックのほうが最近はしっくりきます。
汗冷えに悩む方にとーーーってもおすすめです。
暑くて虫も多いですが、嬉しいのはお花が色々咲いていること。
安達太良山は花の百名山でもあり、道中もお花をいくつか見かけました〜!
(帰宅後調べたら、ウラジロヨウラク、サラサドウダン、ナナカマド?)



高山花は、どれもちょこんと可愛らしい♡
特に安達太良山山頂までの、森林限界になる手前くらいまででよく見かけました。この時期行かれる方は是非見てみてください。
森林限界→安達太良山山頂
ロープウェイ山頂駅からだいたい3-40分くらいで、徐々に視界がひらけてきます。

福島市内のほうも見渡せます。

案内板↓斜めって…る?

徐々に岩っぽさが増してきます。

景色も荒々しい雰囲気が出てきました!

そして見えてくる安達太良山の山頂↓

福島市内からでもポコっと見えるのが特徴の安達太良山。
もっと尖っている山は他にもありますけど、丸く出っ張っている山頂って珍しい気がします。
このあたりで風や空気も変わり、涼しくなりました。
安達太良山はかなり強風で知られていますが、ここでも気持ち良いくらいの軽い風。
この後の火口周りでもほとんど風を感じなかったので、今回
晴天&風がほとんどない
というかなり天候に恵まれたように思います!
この辺からは360度景色が良すぎてキョロキョロしながらあっという間に山頂直下に到着。

山頂手前は結構開けていて、荷物が大きい方はここでデポして山頂にいく方もいらっしゃるようです。
ここからの景色も緑が美しい〜

また、傾いてる。強風のせいなのかな?

支えるはるやまさん。

ここまででロープウェイ駅からちょうど1時間くらいでした。
普通のペースで歩いて、途中で靴紐を結んだのと水分を一度取ったくらい。
では山頂へ。
赤っぽい土の部分は結構滑りますので要注意。
左右にハシゴがあり、通常は右から登るようなので、そちらへ。

右側はそれなりに崖なので登山感あります。ハシゴもちょっとグラグラするしアドベンチャー感をちょっと味わえます。
岩をぐるっと回ってすぐ山頂です!

やったー!と思うのも一瞬で…
今日イチ、虫がすごい😂😂😂
一応この山頂標識横で写真を撮ったけど、山頂の嬉しさより完全に怯えた顔をしていました…
少し横のマシな場所で、景観を満喫。


そうです、私はこういう景色が見たかったんだーー幸せ!
左側にチラッと白くみえてるのが125年前にも爆発している火口です。このあと全貌を見にいきます。
↓多くの方がここで景色を楽しみながら休憩していました。

↓座るとこんな絶景を堪能できます!奥に見えるのは磐梯山。こちらもいつか行きたいな〜

しばし休憩するかな?と思ったら
「じゃ、行きますか」
「あ、はい(休憩しないんだな〜)」
山頂から降り、火口方面へ向かいます。
山頂→火口(沼ノ平)→矢筈森
風があるかなと思いきや全然なく、快適すぎる稜線歩き。景色も最高です〜

稜線側からみた安達太良山山頂↓こっち側からみると荒々しさ強め

そして反対側に見える、不思議な形の山が↓

これは火口挟んで反対側にある、「船明神山」1667m でした!
ちょっと奥穂のジャンダルムに似た出っ張り方だなーと思ったり。
結構そっちの方にいかれている方もチラホラいらっしゃいました。次回があるなら行ってみたい。
そして徐々に近づいてきた爆裂火口が、急にドーンと現れます!

えぇ〜すご!何これ、すごっ!
と語彙力消失してしまう圧巻の景色でした。
昔はこの沼ノ平も通過できたようですが、過去に有毒ガスで事故があり今は降りることはできません。
この日はそこまで強くなかったですが、時折硫黄の匂いは感じたので、活火山なんだなーと実感。今噴火しませんように🙏
山肌の色合いもなかなか見ることのできない、迫力ある景観でした!
ここに立った異世界感!

登山して一番楽しい瞬間です。
このあとはくろがね小屋の方をぐるっと回って下山ルートですが、すぐ先に「矢筈森 1673m」の峰があるのでそこまで行って戻ることにしました。
↓真ん中で尖ってる部分(拡大すると人がいる)が矢筈森、さらに先が鉄山(1709m)方面。

安達太良山からこの辺まではすぐですが、人も結構少なくなります。
矢筈森からの景色もなかなかです!紅葉の時期は美しいでしょうね。


しばし景色を堪能し、ここから先はぐるっと下山のコースに向かいます。
矢筈森→くろがね小屋→旧道→奥岳登山口へ下山
では、くろがね小屋方面へ。
ややザレていて滑りやすい。


しばらくすると、木々が増えて、登山道も岩と赤土が混ざって滑りやすくなってきます。
途中、沢もあり道に水が溢れてきていました。



せせらぎがさわやかではあるものの、滑りやすいので注意です。
晴れが続いていた昨日でこれなので、雨の翌日などはかなり水が多くなると思われます、川っぽくなるのかも。
結構薮が伸びてて顔に当たるくらいの中をかき分けたりもしつつ降りていき、くろがね小屋が見えてきました。

現在は改装中で休業しています。
近くに仮設の携帯トイレブースがあります。

ここには携帯トイレが置いてありそれを500円で購入し使用、捨てていけるというブースです。ロープウェイ乗り場でも売っていました。
ここから先はしばらく少し整えられた道をすすみます。道の横は温泉が引かれている水路のようでした。昔は岳温泉がこのあたりにあったそう。
その後分岐で、旧道と馬車道に分かれています。旧道のほうが早いようだったのでそちらで進みました。途中何回か両方の道が合流しては分かれます。
雰囲気は一気に森感が出ます。↓結構泥っぽくて、滑りやすい。

↓足元はこんな感じ。ここはかなりマシなところ(滑りそうなところは撮る余裕無し)

正直、雨でドロドロだったら通りたくないなーと思いました。

まあまあ一般的なルートだと思いますが、ロープウェイと山頂のピストンの人が大半で、こちらにくる人はその中の1/10くらいの印象でした。
今回被害にはあわなかったけど、雰囲気的にヒルがいてもおかしくなかったかもね…と下山後に。
まだヒル未経験の私です。怖くて検索もできません。たぶんくっつかれたらパニックになるので遭遇しなくてよかったです😂
旧道を抜けたら、だいぶ整備された道にでました。
そして沢が!

川沿いまで降りれるようだったので、涼を求め。生き返る〜〜

そこからは整備された道をサクサク進んであっという間に、元の奥岳登山口に戻ってこれましたー!

おつかれやまでした!

登山口のすぐ隣になんと日帰り湯があります。


ロープウェイチケットを見せると50円引きでした。
下山してすぐお風呂があるのは高ポイント!!
しかも露天風呂は絶景です、最高の下山アフターお風呂でした〜!
私たちが下山しお風呂に行ったのが12時半くらいでしたが、その時は人がまあまあ。
出る頃にはどんどん人が来てかなり混んできました。
そんなに広くはないので、紅葉の混む時期はなるべく早朝に車で来て早く登り、1番にお風呂にいくくらいが良いかもしれません。
安達太良山の登山まとめ。登りやすく火山らしい山の荒々しさも体験できてとてもおすすめの百名山!

往復ロープウェイ利用&山頂までのピストンにすればかなり気軽に登山できるし、少し先までコースを取れば距離も取れて、景色は絶景。
初心者〜登山慣れしている方までとってもお勧めできる山でした!
標高1,700mでこの世界観を味わえるのはなかなか貴重だと思います。
難点は公共交通機関でのアクセスがやや少なく不便な点。
バスが、増えて欲しいなぁ〜!
予定や体調やお天気など、全てが合致してこういう登山ができる事はとっても貴重なので、感謝です。
でも一度いくと、あ〜また山いきたいってすぐ思ってしまいますね。
今年、もうひと山くらい、登山にいけるといいな。