【北アルプス 燕岳2,763m】女子ソロ登山1泊2日・燕山荘泊。前編

去年の夏から登山を始めてちょうど1年。

2022年8月なかば、憧れの北アルプスデビューしました!

アルプスデビュー、よく初心者向けとして紹介される

  • 北アルプス 燕岳(つばくろだけ)2,763m
  • 南アルプス 仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)3,033m

で悩みましたが、今回は北の方が予定日の天気が良さそう、ということで数日前に燕岳に決定。

そして燕岳といえば、屈指の人気を誇る山小屋、燕山荘があります。(テント場もあり)

日帰りでも行けそうかなと悩みましたが、これまで登山した5座は最高でも谷川岳の1,977m。

  • 2,000m後半の頂上・稜線付近がどんな感じか分からない
  • 初心者向けコースとはいえ標高差が約1,400mある

山で無理は禁物、せっかくなので燕山荘にて山小屋デビューもしてみることに!

初めてのアルプス登山&初山小屋での感じたことなど、同じくこれから燕岳に登りたい、アルプスデビューしたいという方の参考になったら幸いです!(こちらは初日夕方までのレポです。後編はこちら↓)

初日スケジュール

今回の登山スケジュール。

新宿から夜行バスで出発(23時)→穂高駅→バスで登山口「中房温泉」(5時半)
6時登山スタート→山小屋・燕山荘(10時45分)
燕岳頂上(11時半)
燕山荘に戻りランチ・休憩(12時)
山小屋で夕食(16時半)→明日の準備など→就寝(20時半)

毎日あるぺん号で前日夜に新宿から出発

本当は近くに前泊したかったのですが、都合が合わず今回、登山口付近までつれていってくれる登山者の強い味方

毎日あるぺん号

に乗っていくことにしました!

私が乗ったのは新宿発着。

ただ、いきなりですけど今回の登山旅で

この夜行バスが最も辛かった

です😂

まず夜の新宿を歩くのが怖かったですねー

そして夜行バス経験が10年以上前に1度きり…

お盆シーズンで混んでることもあり、4列シート、隣にも別の方がいるし(ただし女性の隣は女性になるように配慮されていました)

爆睡されている方もいましたが私はなかなか寝付けず。少しウトウトするくらい…登山口に着く頃には体がギシギシに😂

もしまた燕岳に登ることがあれば、前日昼に移動して、登山口から近くの

有明荘

に前泊しようと誓いました…

穂高駅→中房温泉登山口まで

毎日あるぺん号は4時半ごろ穂高駅に到着します。

その後穂高駅からさらに「中房線乗合バス」で登山口のある「中房温泉」に向かいます。

この時間で穂高駅ロータリーにはバス待ちの列。

運営側もわかっているようで、この時期は増便してどんどんバスが来ていたので、少し待つかもですが乗れないということは無さそうでした。

私は4:40の始発臨時便に無事乗車。

ちなみにSuicaなど利用できず、現金のみで1,500円です。

この後も山小屋など基本的に現金のみなので、千円札や小銭を用意しておくと便利です。

中房温泉についたのは5時半頃。

バスでガチガチになった体をストレッチで入念にほぐし、持参したおにぎりやパンを食べてエネルギーチャージ。

登山スタート!中房温泉(1,462m)→合戦小屋(2,350m)

6時すぎに登山スタートしました。

最初からまあまあ急な上り。整備はしっかりされていますが、一応北アルプス三大急登らしく、無理なくゆっくり登るのが良いと思います。

人も多かったですが、まだ時間的に下山の方とのすれ違いもあまりなかったので、大渋滞するほどではなかったです。

スイカが名物の合戦小屋(標高2,350m)までは第一〜第三ベンチまで途中休憩スポットがあり、だいたい1時間に1回休憩をできるイメージ。

↓第一ベンチ。6:50ごろ着

合戦小屋までは森の中で、まだそんなに景観もすごいとかはないのでひたすら今後の景観を楽しみに上りを頑張るって感じです。

とはいえお山らしい雰囲気を楽しみながら、登ります〜

少しずつ景観が良くなってきました。

ちょこちょこ登山感ある登りもしていきます。私は基本的にストックを使わないのですが、岩場や木を掴んだりはグローブがあると便利で必ず持っていきます。

各ベンチで軽く休憩をいれつつ、9時ちょうど合戦小屋に到着〜!

燕岳 合戦小屋

結構メニュー豊富でいろんな食べ物を売っていました!

お天気もよくかなり汗をかいていたので、水分補給で名物のスイカを!

燕岳 合戦小屋

ここから森林限界を超えてきて少しひらけているので、気持ちよかったです♪

ここで、グローブが片方ないことに気づく。

途中で落としたなー、あー不便だな。。と思っていたら、目の前に座った方がテーブルにおいたグローブが私のものにそっくり。。(↑写真奥に写っているやつ)

ここまで何度か、休憩で抜いたり抜かれたりと同じくらいで登られていた方だったので、

恐る恐る伺うと…山道途中で拾ってくださったとのこと!ああ〜感謝!

お礼をしつつスイカ食べながら少しお喋り。

普段トレランされているパパさんと、16歳の娘さんペア。今回は縦走して槍ヶ岳まで行かれるとのこと!

カッコ良すぎるし、娘さんと登山されるって素敵すぎる〜!しかも槍!

素敵エピソードで元気をもらい、9時半に出発。

合戦小屋→燕山荘(2,712m)

ここからは徐々に良い景観が広がっていきます!

燕岳

ええ〜っすごい!

何これ!やばい!

などと独り言を発するようになってきたソロ登山者(私)。進むたびに景色が雄大でなかなか進めない感じに。

燕岳

つい足を止めてしまいますが、最も大事なのは頂上!

というのを思い出し、頂上手前にある燕山荘まで急ぎます。

ついに、山の向こうに燕山荘が見えてきました♪

途中、猿が。最近この辺に増えてしまって、雷鳥のひなを食べてしまうそう。人間もあまり怖がって無さそうでした。

燕岳

そして燕山荘に近づくにつれて、どんどんお花がたくさん咲き乱れてきます。まるでお花に囲まれた山小屋ですねー!

燕山荘 お花

燕山荘周辺や燕岳でみかけたお花たち。シーズンピークは過ぎていましたが楽しめました〜🌼

燕岳 お花

そして合戦小屋からちょうど1時間ほどの10時半、燕山荘に到着しました!

やや雲に覆われていた空ですが、燕山荘と燕岳への分岐で一瞬、雲が流れて最高の景色が!

北アルプス槍ヶ岳から続く裏銀座縦走路が美しく開けて見えてくれました!

周囲に人たちもみんな、おおぉ〜!ってなっていましたね。

ずっと眺めていたかったですが雲が増えてきたので、急いで山小屋に一度荷物を預けにいきます

チェックインは12時からなのですが、10時半でもお部屋に案内してもらえました。山小屋の詳細はのちほど。

荷物を預け燕山荘→燕岳山頂(2,763m)

荷物を置き、いざピークへ向かいます!

↓燕山荘からみた燕岳ピーク。ここまでと異なり、一気にゴツゴツ岩感が強くなります。

かなり気持ちがはやって、景観が真っ白になってしまう前に!という焦りで、人がいない時はやや小走り

私はミドルカットのしっかりめ登山靴なので、結構後から足首にきました😅

不思議な形の奇岩が織りなす岩場を登って。

燕岳稜線

進み、燕岳山頂へ。

なんとかガスってしまう前に間に合いました♪

初めての2000m後半標高のピーク。

後ろに広がる北アルプスの稜線!最高😆!

ピークは一度に4〜5人くらいしか立てないくらいの岩場で、結構高度感があり。

ピークに居合わせた見知らぬ方たちと、すごいですね最高ですねと言いながら写真を撮り合いますw

しばらく満喫して、本当はこの先にある北燕岳までいきたかったのですが、この先は視界も悪化してきており帰りが不安だったので、今回は見送ることにしました。

結果この30分後くらいにはかなり稜線が白くなり、雨もふってきたので、無理せず良かったかなと思います。

行きは焦ってて気づかなかった、有名なイルカ岩やメガネ岩を鑑賞しつつ戻ります。

燕岳稜線

燕山荘前にもどったのが12時過ぎごろでした。

山小屋前で先ほどの親子さんがちょうど、これから表銀座縦走して大天井岳まで行かれるとのこと。

お互い道中お気をつけて、とご挨拶。きっと無事に槍に登頂できたでしょう。ほんとかっこいい親子さんでした。

燕山荘でランチ&仮眠

山小屋に戻り、急に気温も下がってきて汗冷えもあってひたすら寒くなってきた私…

今回ファイントラックをインナーに着ていましたが正直、全然汗冷えしてましたね。

やっぱりアミアミのインナーじゃないとダメかなー。(その後ミレーのアミアミを買いました!)

外を見るとかなり霧&雨も降ってきていて、景色は真っ白になってきました。

本当は今日表銀座を途中まで稜線歩きしたかったけど、もう難しいかなーと判断。この日はこれで登山終了にしました。

このタイミングで体拭きをして服を着替えました。

まだ体が寒い。あぁお風呂に入りたい(山小屋なのでお風呂もシャワーもない)

燕山荘には素敵な食堂があるので、そちらでランチに温かいものを食べました。

こんなあったかい&できたてのものをこんな山の上で食べられるって本当にありがたいです、生き返りました。

おいしかったー!

しかし食べ終わっても体調がイマイチなので、天気も悪いしもう仮眠することに。

夜行バスでの寝不足と、たぶん、栄養が足りて無かったのかなと。

ぐっすりは寝れなかったですが、16時ごろまで休んでだいぶ回復。

栄養が足りないと体が熱を作ることができないので、本当に危ないなと身を以て痛感しました。

今回余裕を持った山小屋泊にしてよかったです。

長くなってしまったので、燕山荘滞在の詳細と翌日の暴風 表銀座稜線は次記事に続きます。

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