8月11日〜12日、1泊2日で北アルプス奥穂高岳にソロ登山してきました!
去年のお盆の燕岳から一年ぶりの北アルプス・山小屋泊登山です。
過去一ハードだったと感じる山行で、下山後の気持ちは、
もう、しばらく3,000m峰はいいかな…
という気持ちでいっぱいでしたが、写真を見ていると、またあの場所に立ちたいと思ってしまう山の不思議。(フルマラソンに似てる?)
きっと来年の夏にまた北アルプスに行きたくなる自分に向けて、感じたことや学びを備忘録としてブログに残したいと思います。
目次
関東圏から登山口へのアクセス
今回私が利用した横尾登山口へのアクセスはこちらです。
- 大宮→長野 北陸新幹線
- 長野駅→上高地 アルピコ交通バス「さわやか信州号」
- 上高地→横尾登山口 徒歩約2.5時間(約10キロ)
関東圏から上高地への公共交通機関アクセスは主に、
- 新宿から中央線特急あずさで松本駅→バス「ナショナルパークジオライナー」で上高地(約1時間半)
- 北陸新幹線で長野→「さわやか信州号」で上高地(約3時間)
の2パターンあります。(私調べ)
今回は直前で予定変更したため、あずさ・ジオライナー共に満席で予約が取れず、元々予定していた立山登山で長野までの新幹線は取っていたこともあったので、さわやか信州号でいくことにしました。
長野駅メトロポリタンホテル入り口前から乗車するさわやか信州号↓
涸沢ヒュッテ山小屋
今回、涸沢ヒュッテに1泊しました。
よく雑誌でみる、絶景涸沢カールにある山小屋です!紅葉の時期が有名ですね。
※涸沢ヒュッテ公式サイトより
今回、私が予約したのは宿泊の2日前。
急遽、登山日程を台風を避けて前倒しするため、その時空いている北アルプス山小屋を探したところ、涸沢ヒュッテがわずか空きがあると発見。
予約状況はWebから見れますが、予約は電話のみです。すぐかけるも、つながらず。
その後2時間くらいかけて、合計15回目くらいにかけたときにやっとつながりました。(SNSで見たりする限りつながらないことも多いみたいなので根気よくかけてみるのが良さそう)
無事に相部屋1名で予約できました。涸沢カール楽しみ〜!
奥穂高岳とは
アクセスと山小屋が予約できたことで今回は、いつか行ってみたい…と思っていた奥穂高岳にチャレンジすることになりました。
奥穂高岳とは、
北アルプスの南部、穂高連峰の中で最高峰、日本で第3位の高さ3190mの山
です。
YAMAP奥穂高岳↓
https://yamap.com/mountains/143
険しい穂高連峰の中では登りやすい山として、登山者に人気。(とはいえ中〜上級と思います)
私も登山雑誌を読んでいて、
いつか行ってみたいな穂高連峰…
と思っていましたが、奥穂高岳には大きく2つ、難所と言われる場所があります。
- ザイテングラート→急峻な岩陵地帯が続くエリア
- 山頂直下→穂高山荘から山頂まで、距離は短いが滑落の危険があるハシゴや切り立った岩場が続く
この2箇所について登山日までの2日間にかなりリサーチしましたが、登山されている方なら分かると思うんですが、登山レビューって、
写真やコメントを読んでもイマイチ高度感や難度の具合がわからない
ことが多いんです。また、人によりどんな登山道が得意かは変わるので、難しい、難しくないという感想もあまり当てにならなかったりします。
Youtubeなどの動画がその中では1番分かりやすいけど、難所なので綺麗にそこを撮れてる動画は少ないですし。(動画撮ってる場合じゃないからねw)
上記2箇所について、出来る限り予習しましたが、今回は
天候などの条件が悪かったり、実際に見て厳しいと思ったら潔く諦める
とする事にしました。
涸沢から奥穂高エリアは山岳事故が多くヘルメット推奨エリアでもあるので、新宿石井スポーツで前日に購入。
登山計画
1日目
上高地標高1500mを出発、横尾登山口までは整備された林道。そこから登山道で約5.5キロ、標高2,200m涸沢カールまで登りヒュッテで山小屋泊。(舗装された平地が多い為コースタイム×0.8想定)
2日目
涸沢ヒュッテを早朝出発。岩稜帯ザイテングラート、穂高山荘を経て奥穂高岳の山頂へ。
その後上高地まで帰る約20キロ。(コースタイム×1.0想定)
上高地→横尾登山口
山の日、お盆初日で晴天とのことで予想はしていたのですが想像を超える大大渋滞でバスが大幅に遅れ、上高地着がなんと12時過ぎ。
しかも行きのバスで他の方の登山記録を読んでいて気づいたのですが、横尾登山口は14時以降の入山は控えてくださいと書いてあるらしい。
上高地から横尾登山口までは整備された林道で10km、通常コースタイムは2時間50分…
いきなり大ピンチ\( ˆoˆ )/
5分で装備を整え、とてつもない人で賑わう上高地の人をザックを背負ってガツガツかき分けパワーウォークで出発。
河童橋から見える穂高連峰。絶景ー!!
あそこに登るの?と信じられない気持ち。
すぐに小梨平のテント場。お風呂もあるしここでキャンプとか楽しそうですねー!
ただし前日クマ目撃情報あったらしいし、過去にテントが襲われたりあったらしいのでクマ対策は必須です。
1キロほど行くと少し人が少なくなります。
梓川沿いに出たりして景観は素晴らしい。もっとのんびり歩きたいw
徳沢のテント場、ヒュッテに到着。
ここを過ぎるとかなり人が減ります。
たまに前後誰もいない時も出て来て、なんかクマ出て来そうな雰囲気…独り言が増えますw
少しバテてきたので、歩きながら食べられるようにポケットに入れていたオニギリを食べながら歩く。(お行儀悪くごめんなさい)
ガツガツ多くの人を抜き、横尾山荘に14時ギリギリに到着ー!
頑張った!既に疲れ果てた😂
すぐに登山開始せねばだけどここからは距離5.5キロ、高低差500mを登る登山道となるので、ペットボトルを一気飲み、他チョコやベスパなど補給し10分ほどで横尾大橋を出発します。
横尾登山口→涸沢ヒュッテ
1キロくらいはほぼフラットな道を行きます。下山の人とたまにすれ違う。登りは2組くらい先に居て抜く。どちらもテン泊装備でした。
少しして登りスタート。
登山道は高尾山のように、しっかり整備されているトレイルという感じ。
しばらく進むと本谷橋のある沢に。
ここは川沿いで休憩しやすいスポットで多くの人が休んでました。沢でアイシングしたかったけどスルー
この辺から登りの勾配がそこそこ急になってきます。
思ってるように距離が進まない。あっという間に15時。今自分がどんなペースで進めているのかもよくわからないけどとにかく可能な範囲のMAXで登る。
視界のひらけた岩稜地帯に出て、目の前に山が!
立体的すぎて山酔いしそう。
さらにしんどくなってくるので、勾配が急になってきてるんだなと感じてくる。
登ってる人たちも涸沢まであと1キロくらいのところで休憩したりかなりペース落ちてる人が多かったです。
登山道自体はかなりしっかり整備されているけど、この距離で登ったり降りたりで700mくらいの登りがあるようなので、ペースよく進むとなると、それなりにハードでした。
そしてなんとか…涸沢ヒュッテ到着ー!
コースタイム5時間半を休憩入れて4時間8分で来ました!!
すぐに受付へ。ひとまず明るいうちに到着できて一安心。
受付を済ませ、すぐテラスに出ると、大賑わい!
涸沢カール!!ほんとにテント数がすごい!カラフルー!
疲れ果てているけど、ここでは写真パシャリ。(顔は疲労しきっている)
穂高連峰にぐるっと囲まれた涸沢カール。
少し雲がかかっていますが、奥穂高岳も見えてテンション上がります!
ん?奥穂高に垂直に繋がるあのエリアは…?
え、あれがザイテングラート??なにあれ…
明日が本番なのに、今日120%出し切ってしまった感があるので、山頂は無理かもなーとこの時思いました。笑
2日目レポに続きます。