【南アルプスデビュー】鳳凰山(2,841m)日帰り(夜叉神峠→薬師岳・観音岳ピストン)

鳳凰山 夜叉神峠→薬師岳・観音岳ピストン日帰り

先日の北アルプスに続き、今年中に行きたかった南アルプスに行ってきました!

9月連休、台風で難しそうな気配…が直前になり一転、登山指数Aがずらり。

これは…もしやいける!?と、急遽決行することに!

鳳凰山とは

一般的に鳳凰山は

  • 薬師岳(2,780m)
  • 観音岳(2,841m)
  • 地蔵岳(2,764m)

の3山を指し鳳凰三山と呼ばれます。

ルートは複数ありますがどのルートでも総距離15〜20キロくらいあり、山小屋泊1泊2日が一般的。

トレイルランナーやかなりの健脚登山者が早朝から出てギリギリ日帰りできるかな〜という登山コースです。

今回はアクセスの良い夜叉神峠登山口から薬師岳・観音岳まで行って戻る往復コースにしました。

YAMAPより

これまでのどの山行よりも距離も標高差も大きく、正直どこまでいけるかは未知のまま。

最低、ピークの一つである薬師岳まではなんとか行って帰りたいなぁと思いつつ、当日を迎えます。

夜叉神峠登山口(1,380m)を真っ暗なうちに出発

登山口までは甲府駅からバスや、車でアクセスできます。

シーズンの週末だと甲府駅から始発バスで到着6時前くらいのものがあります。

※2022夏の時刻表。最新情報は公式サイトでご確認ください

今回は日帰りのため4時台に登山口を出発。

初めてのヘッドライトつけての真っ暗登山スタートです!

当たり前ですけど、く、暗い。

早速これはソロではきついと思いました😂

ソロ登山も多い私ですが、今回事前に南アルプス登山について相談させてもらっていた、はるやまさんにご一緒頂きました。(ダメ元でお願いしてみたらOKして頂きました、ほんとにありがとうございます!)

暗いですが登山道は非常に歩きやすいです。登り具合はまあまあです。

ひとまずは次のポイントである 夜叉神峠 を目指して進みます。(夜叉神峠→夜叉神峠登山口は別ポイントで1時間くらいかかるので要注意)

十数分後には空がうっすら明るくなってきました。

約50分で夜叉神峠到着。

森林から開けると、いきなり白峰三山が朝焼け

いきなり絶景きた〜けど、本日は時間との戦いなので、休憩はサクっとで進みます。

ここには小屋とトイレありです。小屋はこの時間はやってませんでしたが下山時はやっていました。

夜叉神峠(1,770m)→南御室小屋(2,420m)

この先しばらくは森の中を登ったり、ちょっと平坦な山道を歩いたりというのが続きます。

朝日がきれいに差し込んできて爽やか。

ゆっくり進んでもらってますが、2時台起床で朝ご飯をあまり食べれておらず(胃が受け付けない)、登りが激しくなってくると、ゼエハア。

とにかくピークにたどり着きたい!南アルプスの絶景をみたい!頑張らなくては。

この区間はあまり変わり映えせず、かつ次のポイントまで700mくらい?標高差があるので、全く難所はありませんが、体感的には結構しんどかったです。

途中でポッケにいれてたキャラメルをなめてほんの少しチャージ。

何時くらいだったか記憶がありませんが、少し開けたところで小休憩。

ここで朝ご飯のおにぎりを食べます。かなり回復!やっぱり炭水化物を無理やりでも入れないとダメだなぁと痛感しました。

そこから再びひたすらザ・山道を進んでいきます。

平地をお散歩してるかのようにはるやまさんは歩いていますが、ここは登りです。。

私は結構息が上がって、心拍を見たら153(私の場合zone3)というなんともトレーニング効果が良さそうな数値でした😆

昨日までの雨で朝日に当たる苔が美しい〜南アルプスを感じます。

途中、結構な距離の下りがあり、少し体が休まる。その分また登るんだけど。

ちょっとずつ、合間に見える景観が迫力が出てきて、テンションあがってきます!

↓奥秩父の山々。8:18頃。

はるやまさん曰く、今日は晴天で風も穏やか、稜線もかなり良いコンディションなのでは?とのこと。

期待を膨らませ、頑張って進みます。

南御室小屋(2,420m)→砂払岳(2,740m森林限界)

しばらくし、南御室小屋に到着です。

ここには南アルプスの天然水が湧き出ていて水を汲めます。

お手洗いはチップ制。(100円)

軽食もあるようで、ホットドッグやおしるこなど販売していました!

ここで持参したスイーツで糖質チャージし、出発。

ここまで休憩はだいたい10分前後くらいで進みます。

南御室小屋から先はちょっと雰囲気が変わり岩っぽい感じ、登山感が強まります

登るの自体は楽しい感じのコース。

糖質チャージしたので頑張るぞ!と登りますが、思うようにペースは上がらない…

度々待ってもらっていますが、徐々に距離が開いていく…足の疲労も感じます。

ゼエハアしつつ、しゃべることも出来ず無言でひたすら登る。

フルマラソン25キロ地点くらいの気持ちで登り中↓

だいたい35分くらいで300mくらい。結構しんどいです。

ふと見上げると遂にはるやまさんの姿が見えない。ソロになってしまったw

そろそろ呼ばないとダメかな😂と思ったところでモグラが地上に出るような森が開ける先が。

そこで、待って 下さってました。先の様子を確認してたとのことで。よかった〜

どうやらここが森林限界のよう。

下を向いて進むようにと。誘導してもらう。

はい、いいよ〜と言われ見上げると

バーン!

ふえええええーーー=!!変な声がでました。

想像を超える世界が目の前にありました!

写真では伝わりにくいと思いますが、ものすごい立体感。

視界の全てに白峰三山(南アルプスの3000m超えの三山、北岳、間ノ岳、農鳥岳)が迫ってきます。

特に北岳(標高3,193m 日本2位の山)は特別、と良く聞きますがリアルで見た凄み?畏敬?とにかく衝撃でした。かっこいいー!

こ、これは…今日、優勝では!?!?優勝ですね!?景観に浮かれはじめますw

正直もうこれだけで満足と思うくらいでした。

森林限界→薬師岳山頂(2,780m)

しかしここからが異世界本番スタート。

台風一過の素晴らしい晴れ、進みながらどちらを見ても、富士山、白峰三山、そして鳳凰山自身の美しい姿。

なにこれ?やばくないですか?いやー、やばい。

やばいしか語彙が出ない…

少し砂場っぽくザレザレしたところを登っていきます、ちょっと足を取られやすいです。

岩っぽいところを超えたりと進む。途中薬師岳小屋を通過。

少し進むと、あっという間に薬師岳(2,780m)に到着!

やったーひとまず鳳凰山のピークの一つに来れてよかった〜!!

到着時間は9時35分でした。

ここから観音岳に続く稜線が見えます。

岩と白い砂と山肌と緑。なんて楽しそうな登山道でしょうか?

遂に!谷川岳でも燕岳でも叶わなかった、絶景の稜線歩きができる〜〜😭!!

登山ペース的には行けそうなので、次のピーク、観音岳まで向かいます。

薬師岳(2,780m)→観音岳(2,841m)

観音岳まで15分くらい。この稜線歩きは楽しすぎて全く辛さ感じません!

ああ楽しい。幸せすぎる。

ただ登山道的にはうっかり足を踏み外すとそこそこ滑落しそうな砂場や岩場の為、景観に見とれすぎないよう注意。

岩を超え進むと、突然現れる観音岳。

やったー2つめピークまでこれました!

観音岳到着が10時5分くらいでした。休憩含めスタートから約5時間ちょっと。

鳳凰三山でここ観音岳(2,841m)が一番高いので、これで鳳凰山に登ったと一応言えるでしょう。

ここでランチにします。

ピークの岩場を上に登るとまた景観が開けます。

鳳凰山もう一つのピーク、地蔵岳。その奥に八ヶ岳

オベリスクが見える〜あぁ、いつかあそこにも行きたい。(真ん中の尖ってるやつ)

さらに奥にはなんと北アルプスの槍ヶ岳が分かるくらい、澄んだ空でした。

歩いてきた稜線の向こうには富士山。高いところからみると、なんだか猫耳みたいに見えた〜

^ ̳. . . ̳^ 拡大してみて!

この異世界は一体…?

仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳を目の前の最高の特等席ランチ。

仙丈ヶ岳は南アルプスの女王といわれますが、本当に山容が美しいですね。

おにぎりがこんなに映えるって。

写真の撮れ高がすごいので観音岳ピークに50分くらい滞在していました😄

下山の戦いスタート

大満足!さあ!今度は時間内を目指して登山口まで戻ります。

森林限界まではあっという間。

森に入る直前に名残惜しくなり、ラスト写真を撮りまくる。

↓こんな標高で白い砂浜と迫力のある岩、鳳凰山美しいです。

↓これ虹みたいなのありません?却下されましたがw

↓北岳を独り占め中のはるやまさん

一通り写真撮影し、さようなら〜と森に入ります。

さあここからはどのくらいで下山できるか、自分の脚がどれくらいもつかの戦いです。

テンションでここまで来ましたが、正直かなり脚は消耗してきており、下山途中で売り切れるのが不安でした。(前回の北アルプスでは下山ラストでちょっと膝にきた)

一先ずしばらくは、ランチ後でスタミナもあり心も満たされているので、比較的元気に下山していきます。

南御室小屋まで行き、小休憩。10分くらい?天然水を補充。

そこからの登り返しくらいからちょっと疲弊してきます。

こんなに登ったんだっけ?というくらいひたすら下りる。

ちなみにこの日の鳳凰山はかなり人が少なく、下山時のすれ違いは全部で5〜10組くらいしかいなかったかも。

森の中がガスってきました。

鳳凰山夜叉神峠日帰り往復

この森の雰囲気もまた山っぽくて良い、もののけ感ありますねーなどと話していたら、なんと鹿登場!

鳳凰山夜叉神峠日帰り往復 鹿
鳳凰山夜叉神峠日帰り往復 鹿

霧に紛れて活動していたのかな。人を見てもあまり驚きません。

ママと小鹿のペア、ほっこり。可愛かった〜

そろそろ疲れや脚のあちこちがしんどくなってきたけど15時下山を目指してひたすら下ります。

途中のポイントは華麗にスルーしていきます。夜叉神峠まで一気に行きました。

夜叉神峠に帰ってきた〜朝焼けが見えた景色は今は真っ白。

後もう少しですが、ここでスタミナが切れてしまい、補給しました。

ここから登山口までラスト40分弱の下山。

なんとか脚が持ったまま、無事下山!おつかれさまでしたー!

夜叉神峠登山口 鳳凰山下山

南アルプス鳳凰山、最高でした

とにかく天候に恵まれ、しかも急な天気回復だった為か人も全然いない、最高の条件で鳳凰山に登ることが出来ました。

登った鳳凰山自身も素晴らしかったし、ピークから見た

白峰三山、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、奥秩父。

また行きたい山がたくさん出来てしまいました。

脚のダメージですが、前回の山小屋泊北アルプス燕岳より距離も標高も大きいですが、今回のほうが比較的楽です。

たぶん、当日降りてお風呂に入り、家でぐっすり寝れる方が回復が良いんだな〜と思ったので、がっつりトレランは無理ですけど日帰りでなるべく行って帰ってこれるちょいトレイルみたいな登山スタイルがいいかもな〜と思いました。

ただ今回は、何も考えずひたすらついて行けたからこのタイムで往復出来たけどソロだったら絶対無理でした。

山頂の絶景岩場も、絶対に一人では怖くて行けなかったです、はるやまさんに案内頂いたお陰でした🙌

トレラン シューズを買いたいな〜と思っています。おすすめあったらコメントやリプください!

マラソン的にも良い心肺トレーニングになったと思います。

南アルプス大好きになりました!また絶対いきます😊

やるやまさん目線ブログも書いていただきました!ぜひどうぞ〜

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