GW中日の5/4に、南八ヶ岳登山してきました!
今シーズンの私の山目標の一つが八ヶ岳デビューだったのですが、まさかゴールデンウィークで達成できるとは!嬉しいデビューになりました。
目次
登山コース
今回の山行コース(YAMAPより)
観音平→編笠山→青年小屋→ギボシ→権現岳→三ツ頭→観音平 周回コース
南八ヶ岳の2,500〜2,700m級の3座を、観音平起点に左回りにぐるっと回って帰ってくるコースです。
当初GWの八ヶ岳はソロで初山・初残雪は怖いので諦めたのですが、昨年鳳凰山に続きはるやまさんにご一緒頂けることになり、雪解けの良い南八ヶ岳にチャレンジ決定。
今回のコースは、自分のこれまでの登山歴から考えると距離はまあまあな一方、累積標高が大きく直登が多い印象です。
権現岳のピークが憧れだったので楽しみに当日を迎えました!
観音平登山口→編笠山
晴天予報、今年のゴールデンウイークはどこも凄い人出とのことで早め出発。
登山口の観音平に4時過ぎ着。
既にほぼ駐車場は埋まっていましたが残り2台くらいでなんとかセーフ。連休の中日だったので夜に到着→車中泊、もしくはテン泊の人の車も多かったんだと思います。
ここで標高1500くらい、やっぱり寒い!
残雪あるし前日チェックした天気とくらすでは2,700mでは5度ぐらい?
風が出れば稜線は体感かなり下がるはず、と防寒バッチリで出発。(私は天気図が読めない)
- 上→インナー(ファイントラック)、ベース長袖(foxfire)、ミドルフリース(ミレー)、アウター防水シェル(patagonia)
- 下→保温タイツ(モンベル)+アルパインパンツ(ノースフェイス)
こんな感じ(この時はミドルを着ていない)
既に着膨れてる。これが、このあと重りとなってのしかかります。笑
4時40分観音平を出発。
既にライトは不要な明るさ。
9月鳳凰山登山した際も同じくらいの時間出発で真っ暗でした。全く違いますね。そう言う意味でこの時期の登山はとてもしやすいですね!
ヘッデンは緊急時も必要なので持って行きました。モンベルのパワーヘッドランプ300ルーメンあり3,000円程度で、軽いしおすすめです。
序盤は傾斜緩く歩きやすい林道でした。暗かったらコース間違えそうな別れ道あり。確認しつつ進みます。
30分もするともう暑くなってきた…あれ、思ってた感じと違うな?今日暑いの?
途中でフリースを脱ぎます。
40分ほどで雲海というポイントに出ました。
ここから雲海に浮かぶ富士山、まだ雪化粧の南アルプスなどがよく見え始め既に絶景!
1時間ほど進むとだんだん岩っぽくゴロゴロしてきます。
直登が増えてきます。
私はストックが苦手で手で掴んでいくスタイル。
こういうザ登山!ってかんじの岩場登りはキツいけど楽しい。
初ハシゴ現る。大した事無いんだけど、登るとギイギイなるので緊張しました!
このあたりから気がつくとはるやまさんは遠くに…(はるやまさんは別に急いでいない)
故障明けなのもありスタミナ不足をこの辺りから痛感。
登山で無理はできないので、離れる→待ってもらうを繰り返しながら自分のペースで淡々と登らせて貰いました。
そろそろ樹林帯を抜けそうかな?
視界が開けました!
左に富士山、右に昨年登った鳳凰山に、北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳と贅沢な景色!(このあと絶景はひたすら続く)
ここからピークまではガレ場を登ります。なんとなく初登山の那須岳に似てるなーと思いました。
編笠山の山頂到着!時刻は7時過ぎくらいでした。
コースタイム3時間強くらいのところ2時間強で到着です。
編笠山ピークからは、先ほどまでの富士山、南アルプスに加えて、反対側に現れたこれから登る権現岳(右)、奥に中央八ヶ岳(次は行きたい)。
さらに遠くには北アルプスから中央アルプス、御嶽山まで。
北↓
↓南
↓中央(左)と御嶽山(右)
これまで御嶽山をちゃんと認識した事なかったのですが、アルプスにも劣らないこの存在感で独立峰…ヤバい山だなって思いました…
しばし景観を満喫し、水分補給と簡単にチョコなどを食べて次に向かいます。
編笠山ピーク→青年小屋
ここからは編笠山と権現岳稜線の間にある青年小屋まで一度下ります。
↓反対側稜線から見た稜線鞍部にある青年小屋。これから編笠山(左)から権現岳(右)に向かって行きます
そして絶景に浮かれててすっかり忘れていましたが、ここからが北側樹林帯で日陰、残雪エリア。
岩、土、雪が混合していて、悩ましい残雪道。
最初は登山靴のままで慎重に進むも、下り傾斜も強くなってきたので、初チェーンスパイクを装着。
(チェーンスパイクとは本格雪山で利用するアイゼンよりも爪が短く手軽で、残雪時などに適してる外付けスパイク。たぶん)
昨日の夜練習しておいてよかった〜(それでもやや手間取った)
初チェンスパ、ザクザクと快適〜!緩みなどは出ず凄く歩きやすかったしコンパクトだしこのチェンスパ良かったです。
ただ途中は雪がなく岩場を歩いたりとホント残雪コースは難しいですね。
結局、数百メートルくらい、青年小屋手前の岩場に抜けるまでの樹林帯のみ装着しました。
泥で汚れたのでしまう時はビニール袋に包んでからケースへ。袋持ってて良かった。このあたり含め良い経験となりました。
雪道を抜けて樹林帯が開けてからは、青年小屋まで岩飛びみたいなエリアに。
小屋横を見ると結構テントありました。
たまにグラつく岩があるので要注意です。
なんとか無事降り切って、青年小屋到着!ちょうど8時ごろでした。
外に仮設トイレあり利用できます。トイレットペーパーもありました。利用料100円のために硬貨持ってると便利です。
今回中には入りませんでしたが、小屋で飲み物を買ってる人もいました。
ここで暫し休憩。私はどら焼きを食べてエネルギー補給。はるやまさんは山ブランコでじゃがりこをすごい量食べてました。
青年小屋→西ギボシ・東ギボシ→権現岳→三ツ頭
ここからが登り本番。
この先も樹林帯に雪が見えましたが、かなり溶けてそうなのと、そんなに距離も長く無いかもとのことでここからはチェンスパ無しで、向かいます。周囲はつけてる人3割、つけてない人7割くらいだったかな。
雪道で普段以上に足を踏ん張ったり、ぼちぼちの登りですぐにゼエハアしてきました。(私が)
樹林帯を抜けると日差しがかなり暑く、なんと無風。熱気すら感じます。
体感的には15度くらい!?私はシェルを脱いで長袖を巻くって対応。
下はタイツは流石に脱げずもうそのまま。
予備ダウン含めアウター4枚を背負い下は重ねばきしたまま修行登山モードにw
でもね寒くて行動不能になるより良いかなってね。(そう言い聞かせるしかない)
ガレガレ系のガッツリ上りが増えてきて、鎖場も出てきました。
このくらいからやたら心臓がバクバクするのを感じ始め、これまでの登山でゼエハアすることはあってもこの感覚は初めて。
ただしGarminの心肺をみるとさっきまでとそんなに変わらず。
もしかすると久しぶりの2,500m超え、直登で標高が急に上がったので体がびっくりしていたのかもしれないです。
岩を登り、鎖を横切り権現岳を目指します。
このあたりの鎖場トラバースは難所ではないと思いますが踏み外せば普通に滑落する高所。無風だったのはありがたかった。雨だったらここは絶対に通りたくありませんw
昔ソロで鎖場を通過した時はとても怖かったので、この時一人じゃなくて本当に有り難かったです。
権現岳まであと少しのひらけた場所から。景色も最高の気持ち良い稜線歩きが続く!
赤岳、阿弥陀岳、硫黄岳と次に行きたい八ヶ岳が迫って見えます↓
初夏みたいな標高2,700mを進む。権現岳はもうすぐ先
最後の岩を登って権現岳(2,715m)登頂です!
権現岳はピークは狭い岩場で、その場にいる人たちと交代で山頂撮影。その後登れそうな岩から絶景バックに撮影。
権現岳のとんがり↓
写真撮ってる方が手に汗握りますw
一通り山頂と景観を満喫し、ラストのピーク、三ツ頭へ。
一度下ってから登り返します。
権現岳からは30分弱で三ツ頭(2,580m)到着!右に赤岳、左に権現岳と贅沢な背景!
今日は編笠と権現の2座縦走の認識だったけど、三ツ頭も2,580mあって、これ普通に3座縦走だったんじゃ?
ここでしばし休憩。権現岳あたりから少しだけ頭がガンガンしてくる感じがあって、しっかりおにぎりと甲州スイーツを補給しました。
↓金精軒の生信玄餅おいしすぎ
↓駅で買ったこのくるみパイも美味しくて瞬殺だった…
ガッツリ飲んで食べたら回復。この時は気づかなかったけど、もしかすると高山病なりかけだったのかも?
はるやまさんはご実家のほうを見つめながら再びじゃがりこを食べてました。
三ツ頭→観音平登山口
ここからは下山。
最初はやや急な下りで、脚に疲れが来ていてつまずいたり、一度ズザーっと滑ったりして疲れを感じる。
後半はゆるやかな歩きやすい山道、木道と言う感じ。お天気が良くのどか〜
いやー、登山っていつも思いますけど下山って長いですよね。
淡々と降りて、約1時間45分で下山完了です!
すれ違ったユーザー数の少なさに驚愕しましたw
【まとめ】編笠山は初心者にもおすすめ・権現岳は岩登りや鎖場が楽しめる山!
初めての八ヶ岳、残雪シーズン、初夏の陽気と色々経験になった山行でした!
編笠山は少し急登もありますが、ゆっくりなら登りやすいしピークはパノラマ絶景で初心者にもおすすめの山だと思います。
権現岳は岩場などガシガシ系が好きな人におすすめ。ピークからの間近の八ヶ岳やアルプスの眺めも格別です。
八ヶ岳はどの山もそれぞれ個性があって非常に楽しい山塊だなと感じました。また必ず行きたいと思います。
はるやまさんご一緒ありがとうございました!(はるやまさんの山行ブログもご覧ください)